数値から貧血を判断するには?あなたの数値、基準値を下回っていませんか?

せっかく病院から検査結果をもらったのですから、自分でも各数値のチェックをしておくべきですね。
貧血の検査の結果により、各項目の数値が分かったら、あなたの数値を以下の項目と照らし合わせてみましょう。
注意すべき傾向があるかもしれません。
あなたが今、どういう状態なのか、今すぐチェックしてみましょう!
赤血球数(RBC)
男性 450~600 万/μL
女性 400~500 万/μL
鉄欠乏性貧血は男性で450万個以下・女性で400万個以下の場合に可能性が高いです。
赤血球が多くても、血栓ができやすく脳梗塞や心筋梗塞の原因となる多血症の疑いがあります。
ヘモグロビン濃度(Hb)の貧血診断基準値
男 性14g/dL以下
女 性12g/dL以下
妊 婦11g/dL以下
高齢者12g/dL以下(高齢者になると男女の差はなくなる)
上記のHbが正常値であり、単位のg/dLは「血液1dL中に含まれるヘモグロビンの重さをグラムで測定したもの」の意味をさしています。
新生児では20g/dLto高い値を示し、そのあと低下し生後6か月ごろには12g/dL前後となりこの値が5歳くらいまで続き、徐々に増加し15歳頃には上記の値になります。
ヘモグロビン濃度(Hb)から見る女性の鉄欠乏性貧血の重症度
12g/dⅬ 以上 正常
10~12g/dL 軽度貧血
8~10g/dL 中程度の貧血
8g/dL 以下 重度の貧血
トランスフェリン
基準値:190~320mg/dL
トランスフェリンの鉄の飽和率は1/3程度(SP.499)
トランスフェリン飽和率 基準値 35(20~50)%
血清フェリチン
男 性20~280ng/mL
女 性 5~157ng/mL
基準値より低い場合に鉄欠乏性貧血の可能性があります。
基準値より高い場合には、肝炎・白血病・悪性リンパ種等の可能性があります。
ヘマトクリット(Ht)
男 性41~51%
女 性37~46%
基準値よりも低い場合には貧血の可能性があります。
高い場合には、脱水症状や多血症などが考えられます。
平均赤血球容積(MCV)赤血球1個の容積の平均
ヘマトクリット値÷赤血球数×10
正常値81~100fl
基準値より低い場合には鉄欠乏性貧血の可能性があります。
基準値より高い場合には悪性貧血・葉酸欠乏性貧血
平均赤血球色素濃度(MCHC)平均赤血球色素濃度
正常値31~36%
一定容積の赤血球に含まれるヘモグロビンの量から、貧血のタイプがわかります。